しばらくはこのブログにビデオ編集についての記事を書いてみたい。
YouTubeに誰でもビデオを投稿して公開できるようになり、Google+やFacebookと連動させてコンテンツマーケティングのツールとしても期待が高まっている。ビデオ編集アプリはフリーのものも含めて数多いが、いざ編集となるとどうしたらいいか分からないのではないか。
そんな状況の中で、ボクがこれまでの経験を生かして記事にするとなると、ビデオ編集作業を、単に編集ソフトをどう使うか、という話をしてもつまらない。そこで、企画、収録、編集、アップロードまでを含めて、映像を作るという作業全体を編集ワークフローとしてとらえて説明をしていきたい。

プロの映像制作の現場では、ワークフローをどう改善して効率を上げていくかが、常に最大の関心事である。カメラが高画質化し、PCが高性能になって、表現の自由度が上がるにしたがって、それらを活かして作品をクリエイティブにすればするほど、制作の時間はかかる。かといって、芸術性の高い作品を作ったから、対価が確実に上がるわけでもない。制作環境が誰でも安価に手に入るようになった結果、同業者が増えてしまい、かえって対価は下がっているのが現実である。このように限られた時間内で如何に効率よく作業するか、それがワークフローを改善する目的である。
この編集ワークフローの考え方は、プロだけでなく、一般の人、企業でYouTube用のビデオを編集する人にも参考になる。いきなりカメラを回して撮影し、編集しようとしても行き詰まる。それを解決するためのワークフローの紹介をしていきたい。
ビデオ編集ワークフローは大きく分けて5つのプロセスになる。
- 企画、構想、準備
目的を決め、ストーリー、絵コンテを描く、機材、キャストを決める - 収録(映像、音声)
リハーサルと本番撮影、素材の収集 - 編集
素材の取り込み、ラフ編集、本編集、字幕、音入、調整、仕上げ - 配信
アップロード、公開、またはパッケージ化 - アーカイブ、ストック
検索性の考慮
チームで作業するには、分担し協調して作業することが必要なので、この流れに沿って認識を合わせておくことが重要だ。また、一人ですべての作業をこなすにしても、ワークフローを意識して進めた方が効率が良くなる。
YouTubeはこれまでの編集ワークフローのうち、3.の編集から、4.配信、5.アーカイブまでをカバーしている。配信は、他のSNSやブログへのリンクとしても共有、埋め込み再利用ができるので、非常に優れたサービスである。さらに、アーカイブの機能は、無料で無制限の容量が得られ、世界中の人がGoogleやYouTubeで検索対象とする環境を手に入れられるので、強力な武器となる。
次回からはワークフローの各プロセスについて、より詳細に説明していく予定である。
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